眠り姫~sleeping ready~
時間は刻々とすぎていったレイはヴァイオレットが気になっていた

―まずいな…約束の時間が…


「陛下。わたしは一度注意をしましたよね!?関わるなと」


「関わるなとは言ってないが?まぁ…似たようなことは言っていたな」


頭の片隅で思い出す記憶
レイはシゼルをからかうように言った


「なら、話はおわかりですね!」


「…レイラがいるのに他の女にいってるからだろ?」

シゼルは頷いた
だが…レイは引き下がらない

「前にも言ったが‥たかがまだ婚約者のだけだろ。なぜそんなにこだわる」


「陛下のだめです。訳のわからない娘に会いに行く陛下を止めない重臣がいますか!?」


シゼルは心からレイに伝えていた。

約束の時間だけが無造作に過ぎていく

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