眠り姫~sleeping ready~
レイはそんなヴァイオレットに苦笑いをした


「綺麗か…ありがとう。好きなんだ、ピアスが」


「好き…」


ヴァイオレットはまたそっとレイを見る

「私もしてみたいです…いつか」


「ヴァイオレットはしたことがないのか?」


ヴァイオレットの髪をサラリと分け、耳を出すレイ

「へ、陛下!?」


「俺がヴァイオレットのピアスを付けてやる。」


優しく暖かい手がヴァイオレットの耳を触る

ヴァイオレットは心臓がドキドキしていて誰にも聞こえてないか心配だった


「ピアスを…ですか?私に似合いますか?」


「ぁあ…似合うさ。…すまないヴァイオレット。時間がなくて行かなければ」


耳からサラリと暖かさがなくなる。レイはスッと立ち上がりすまなそうに笑ってヴァイオレットを見つめた
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