眠り姫~sleeping ready~
その柔らかく笑う姿にドキッとした

グレーの瞳が細くなり、飾りのない笑い方

……ユウリ様…
貴女なの…?


そう思って仕方ない
レイはユウリの直系の子孫


「どうかしたか?」


「……おきよつけて…」


悲しみを隠して見送るヴァイオレット

レイは黙ったまま
髪をまた1束もち…


口をつけキスをした


「ありがとう。行ってくる」



ヴァイオレットは真っ赤になり固まっていた


バタンと部屋からレイがいなくなるとキスをされた髪を触る

「恥ずかしい…ユウリ様はしなかったわ!」


煩い心臓が
ヴァイオレットをこまらせていた
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