眠り姫~sleeping ready~
―翌日


「いってらっしゃいませ」

シゼルは2人を送り出した


※※※※※※※※※※※※※


ヴァイオレットは部屋で1人考えごとをしていた


考えるのは一つ…
ユウリのこと

だが…
あと一つあった


最近夢をみていたヴァイオレットは昔の記憶がうっすらと思い出していた


「私は…たしか…ユウリ様が…」


眠りにつく前
ユウリの言葉を思い出そうとしていた


曖昧な記憶
私はなぜ眠ったのかと考えていた


なにか…
大切な欠片を無くしたような感じがしていた


「わからない…」


思い出すのはユウリが最後に笑っていたこと…


涙をながしながらヴァイオレットに笑い頬をなでていたこと

「ユウリ様…なぜ泣いているのですか…」


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