眠り姫~sleeping ready~
ヴァイオレットは頬に涙を流して目をつぶった


―コンコン…


軽くノックされた扉がゆっくりとあく


「いらっしゃいますか?ヴァイオレット様」


聞きなれない声がヴァイオレットを呼んだ


「あなたは…」


「お久しぶりになります、シゼルと申します」


ヴァイオレットを呼んだのはシゼルだった


「少しお話をよろしいですか?」


「はい…」


ヴァイオレットはシゼルがヴァイオレットを見る瞳が怖く感じた


レイとは違う瞳の
ブルーの瞳が深く、冷たく感じた


「ヴァイオレット様…陛下をどう想いですか?」

「えっ!?」


急にレイの話をされてヴァイオレットは驚く


シゼルはヴァイオレットの目をジッとみて答えを待っていた

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