眠り姫~sleeping ready~
目をそらしたレイに気がつきとっさに謝ったヴァイオレット
レイは優しく頭を撫で、ヴァイオレットに笑う


「ぁあ…きにするな」


「陛下…あの…いいのですか?私に会いに来てしまって…」


ヴァイオレットは気を失う時の事を思い出した


「なぜ?」


「あの…」


「ん?なにか合ったのか?」


黙りうつ向くヴァイオレットにレイは顔を覗くように見る

ヴァイオレットは言って良いのかまよったがそっと口を開き

「シゼル様が…婚約者様がいらっしゃるのにと…私に会いに来ると悲しむと…」


「シゼルが来たのか?」


ヴァイオレットの瞳は曇っていた

……言ってはいけなかったかしら…


恐る恐るレイをみれば…


「チッ…シゼルのやつ…」


眉を寄せて険しい顔をしていた
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