さすがは僕の女王様!

「転校生だからってイジメんじゃねぇぞ~、水野、お前自己紹介とかしろ」


ダルそうな教師の声に、生徒たちが「大丈夫だよ」とか「そんなことしねぇよ」とか、思い思いの反応をしている。

(なんだか仲良さそうなクラスで良かったな。)


「あ、はい、えっと…、前の高校では生徒会とかやってました。
部活は空手部で…、まぁそんな感じです。
あ、こっちでも何かみんなの役に立てたらいいかなぁと…」


ざわっ…

クラスがざわめいた。

一体何だろう、
何か変なこと言ったか?

教師の顔を伺うとニタリと嫌な笑顔を浮かべていた。


「へぇ~、なにお前、生徒会とか興味あんの?」


「は…?え…?いや、別に…、そういうわけじゃ……


ドッシャーーン!!!!!





「ッ!!!??」



俺の言葉をさえぎって、

なにやらものすごい大きな音が、

朝のSHR中のクラスに響き渡った。





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