図書室とタオルケット
家に帰ってベットに寝そべりながら、誰かがかけてくれたバーバリーのタオルケットを抱きしめた。
それはいい匂いがした。
次の日から私は課題をしてくれたバーバリータオルケットの持ち主を探しまくった。
全学年の全クラスを回ったが誰も心当たりがないらしい。
仕方なく諦めモードに入った私はいつものごとく保健室にいた。
「課題が勝手に終わってて、この洒落たタオルケットがかけてあったって、あんたシンデレラやないんだから」
咲恵先生は私の話を信じる気はなさそうだった。
「ちゃんと見てよ。私の字じゃないでしょ?」
私は咲恵先生の目の前に例の課題を突き出した。