図書室とタオルケット
「そういえば、現社の先生あんたのクラスで授業するらしいね。
あんなイケメンが授業してくれるならあんたの成績伸びまくりだね」
先生の言い方が羨ましいとでも言いたげだった。
「イヤだよあんな若僧。しかも、教え方下手だし、
いきなり挙動不審になっちゃうし・・・」
先生の挙動不審を思い出すとなんだかまた笑いがこみ上げた。
それから1時間くらい保健室で咲恵先生とくだらない世間話をして、保健室を後にした。
校門に向かって歩いていた私の脳裏になぜか図書室が浮かんだ。
「誰なんだろ・・・」
私はカバンの中のタオルケットを握りしめた。