図書室とタオルケット
「中原・・・」
一瞬で顔がこおりついた。
「・・・なに?」
中原が心配そうに私の顔を覗き込んだ。
私は、悟られまいと無理矢理笑顔を作った。
「ううん、何でもない。今日はもう帰るね」
思わず冷たく言い放ってしまった。
「どうかしたか?」
中原は本当に心配そうに私を見つめていた。
私はそんな視線をかわしながら急ぎ足で図書室を出た。
私は家のベットでグチャグチャの頭を整理した。
教師がこんな落ちこぼれの課題を手伝うなんて絶対にありえない!!!
そんなことを考えながらも、もしかしたら私を見た目や噂なんかで判断しない教師が現れたのかもって思ってる私がいた。