図書室とタオルケット
「そうなんですか?中原先生?」
佐伯先生が中原を呼んだ。
「中原先生。野々宮が言っていることは事実なんですか?」
佐伯先生がニヤけながら聞いた。
私は中原を見つめた。
「いいえ。昨日は僕一人で図書室にいました」
私は息がとまった。
金縛りにあったみたいに体が動かなくなった。
「中原・・・?」
「そうですか。ありがとうございます」
佐伯先生は私の髪を掴んだ。
「これでごみ掃除が終わった。残念だったなもう少しで卒業なのに」