図書室とタオルケット
私は行くあてもなくフラフラと校内を彷徨った。
誰にも会いたくないのに、一人ぼっちになるのが怖い。
すこし休憩したいのに、止まるのが怖い。
思いっきり泣きたいのに、誰かの胸に飛び込んで泣きわめきたいのに。
私の瞳からは一滴の涙も出なかった。
いつからこんな風になってしまったの?
誰が私に愛をくれるの?
世界は私が嫌いなの?
私の行きついた場所は、行き止まりの資料室だった。
私はカバンからたばこを取り出すと資料室の扉にもたれかかってたばこをふかした。
会いたいよ。あなたに会いたい。
あなたは私の太陽です。
私に優しさをくれた。ギュってしてほしいよ・・・。
私はタオルケットを抱きしめた。