図書室とタオルケット
「苦しい・・・」
中原の顔が歪んだ。
「私だって苦しいよ。この数千倍苦しいよ」
私はさらに力を込めた。
「お前みたいな奴ってどんな奴だよ。お前らの作った勝手なレッテルだろ?だれも本当の私を理解しようとしないんだ。お前だってそうだよ。なにが弟だよ、おんたのトラウマ私に当てはめんな!!」
私は中原を突き飛ばした。
そして中原の上に馬乗りになった。
「ふざけんな!ふざけんな!!」
私は無我夢中に中原を叩いた。
「お前を理解するなんて無理だ。お前は最低だ、人の痛みが分からない屑だ」
中原が静かな声でそう言った。
「あんたはそれ以下だ。教師が嘘ついて生徒をハメた。あんたにいい先生は無理だ」
私はタオルケットを取るこの前座っていた席にそのタオルケットを置いた。
もう学校にいたくない。
その思いだけが私のなかをループしていた。