図書室とタオルケット
私の小さな心が悲鳴を上げていた。
何年分の傷を負った私の心は破裂寸前だった。
図書室を出ようとした時、中原が私の腕を思いっきり引っ張った。
「このタオルケット。お前の?」
「違うよ。私の好きな人の」
「なぁ頼む、嘘つくなよ。これどうした?」
「私が寝てるときに誰かが掛けてくれたタオルケット。誰のかは分からない」
「あの時寝てたのお前・・・。嘘だろ?」
「はぁ?このタオルケット中原の?」