図書室とタオルケット
「そっか」
私は小さく頷くと勢いよく中原を突き飛ばした。
「私は今まであんたみたいな奴に未来を潰されてきたの。
そんな理由しらないよ。
そんなの嘘つく理由にもなんにもならないよ・・・」
私は中原の歪んだネクタイを絞め直した。
「ごめん、帰る。とにかくお前の理由なんてどうでもいい」
頭痛がする。
頭の中でいろいろな感情や出来事が廻っている。
私は図書室を出た。
私は無性に涼に会いたくなった。
涼は私が一番信頼している、保育所からの幼馴染。
中学で一緒に荒れて、たくさんの悪さをした。
私は気がつくと涼に電話していた。