図書室とタオルケット

「やばい」
涼が声を上げた。
「あいつ沙由紀がお気に入りだよな?」
田辺沙由紀。学年トップクラスの優等生で学級委員長。

「俺達、成績・・・抜いてる」
雄志の顔が引きつった。

「確か、あいつが沙由紀に勉強教えたんだよな?」
祐二が今回のクラス分けテストの結果を広げた。

「絶対に一番にして見せるってはりきって・・・」

1番・神保雄志
2番・野々宮杏
3番・二階堂涼

「沙由紀ちゃん、6番だったって言ってた」
凛の声が震えていた。
< 36 / 45 >

この作品をシェア

pagetop