図書室とタオルケット

校長先生のいっている意味が理解できない。
私たちが自らこれを提出した?
真実と何もかも違う。

「梅見!お前嘘つくなよ!お前が書かせただろ!」
涼が梅見を睨んだ。

「嘘なんか付いていない。ついているのはお前たちだよ」
梅見の顔が歪んで見えた。

「ずるいぞ!なんで俺達だけなんだよ!!意味わからねぇよ」
雄志は頭を抱えたままその場にうずくまった。

「今日の夜、この事について父母会を行います」
校長先生が笑った。

「なにがそんなに可笑しいんだよ?」
私は校長先生の腕を掴んだ。
「あなたたちの実態を各家庭に伝えるいい機会よ。こんな嬉しいことないわ」

「あんたら頭いかれてる」
私は腕を掴んだ手にさらに力を込めた。

「これ、暴行だから離しなさい」
私は、手を離した。

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