白衣の天使
けれどもカトレアだけが別行動するわけにもいかず、ロイドの運転する車でまっすぐにニックの部屋を目指すことになったのであった。


ニックの部屋の駐車場に着き、ニックはもちろん、やはり一緒にマリアは車を降りた。

様子の違うマリアに対し、対照的なのはニックである。

今までにないくらいの笑顔でロイドとカトレアを最後まで見送っていたのだった。


久しぶりの長い運転に疲れたのか、自宅に着くなり、すぐにソファーに横になるロイド。
「運転お疲れ様。何か冷たい飲み物でも入れるわね。」

そう言いながらカトレアはまっすぐにキッチンへ向かった。
< 123 / 208 >

この作品をシェア

pagetop