白衣の天使
確かにそうである。

ニックの過去を知る人物が次々と居なくなっている。


・・・マリアの前の彼女・・・!?


気になる一言を言った瞬間、ロイドの携帯が鳴ったのである。

「はい・・・孤児院の近くに不審人物?・・・分かったすぐに行く。」

電話を切り、急いで家を出るロイド。


そしてドアのノブを握り、背中越しに


「じゃぁ、行ってくるよ。」


ロイドの見送ったカトレアは、ロイドの背中を見ながら、妙に最後の言葉が気になっていた。


『マリアの前の彼女・・・』


そうではなく、


『ニックの過去を知る人物が次々と居なくなる。』


そう、この言葉が・・・
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