白衣の天使

一人で眠る夜には慣れているカトレアだったが、やはりこの日はいつもと違ったのであろう。

目をつむるとロイドを思い出してしまい、なかなか寝付けずにいる。

ようやく眠りについたのはおそらく布団に入ってから5時間くらいたった明け方であった。

眠りについてから数時間。その恐怖はやってきたのだ。

扉の開く音と共に、元気な笑い声。その声は眠るカトレアの部屋に近づき、部屋の扉が開いた。

「おはよう！ママ」

眠たそうに目をこすりながらカトレアは起きた。時計を見るとまだ朝の7時である。