白衣の天使
次の日。
自分を許せなかったニックは、警察に自首したのだが、
「夢を見たのでは?」
と、笑われただけだった。
なぜなら、死体が発見されなかったどころか、『ミリアム』と言う人物は存在して居なかったのである。
そう『ミリアム』と言う人間を知っているのは、この世にニックとジェフだけだったのだ。
話終わったジェフは、ベッドの脇にある小さな棚の扉を開け、ノートを取り出し、カトレアに差し出した。
「これがミリアムのノートです。」