白衣の天使
「もう20年以上前になりますねぇ。ニックが園に来たのは・・・、正確には来たっていうより生後一ヶ月もたたない赤ちゃんが連れてこられた。と言う方が正しいのですね。私達にとっても初めての事で驚いたのですが、物心つく前だったので彼も私を本当の母親のように慕ってくれたのですよ。」
ニックとの思い出を語っている園長の顔は、とても嬉しそうであった。
けれど話を続けていくにつれ、少しずつ寂しそうな表情に変わっていった。
「・・・私達の仕事は子供達と一線をおくって言ったら語弊がありますが、あまり深く関わりすぎてはいけない。そんな決まり事があるのです。ですが・・・私の経験が浅かったせいか、まだ小さかったニックを本当の子供と思って接してしまいました。」
ニックとの思い出を語っている園長の顔は、とても嬉しそうであった。
けれど話を続けていくにつれ、少しずつ寂しそうな表情に変わっていった。
「・・・私達の仕事は子供達と一線をおくって言ったら語弊がありますが、あまり深く関わりすぎてはいけない。そんな決まり事があるのです。ですが・・・私の経験が浅かったせいか、まだ小さかったニックを本当の子供と思って接してしまいました。」