白衣の天使
「ただいま。署のほうで一緒だったから連れてきたよ。」

そう言いながらいつものようにカバンをカトレアに手渡した。

「今日は慣れない事ばかりで疲れたろう?我が家だと思ってくつろぎなさい。」

ニックをソファーに座らせ、ロイドは冷蔵庫から缶ビールを3本取り出している。

あまり見慣れない光景にカトレアはロイドの動きをただ呆然と見ていた。

ニコニコしながらカトレアとニックにそれを渡し、なにやら機嫌が良いのか乾杯をして飲んでいる。

ニックの両親な亡くなり、ニックと黒い影の関係を知っているのに、この数時間の間に何があったのか?全く状況が飲み込めないカトレアはそれとなくロイドに探りをいれた。
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