白衣の天使
「何か良いことでもあったの?」

その問いかけにロイドは

「良いことって訳ではないけど、ようやく仕事もひと段落したし、ニックの疑惑も晴れて丸く収まったってとこかな。」

本当にそうなのであろうか?カトレアは何かロイドの様子の変化を感じて仕方なかったのであった。

ロイドはビールを飲み干し、もう一度冷蔵庫に取りに向かっている。

自分を捨てた人とはいえ、両親が亡くなったのに何の変化もない・・・いや、それ以上に明るいニックをカトレアは不気味に思えてならないのであった。
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