白衣の天使
ロイドと向かい合わせで座り、マリアの作った朝食を三人で食べている。

ここ最近なかった光景にカトレアは幸せを感じていた。

これがごく普通の朝の形なのだが、この数日忘れかけていた何かを思い出した気がしていたのである。


食事を終え、カトレアとマリアは女性の長い長い準備に取りかかっていると、ロイドはソファーでうたた寝を始めた。

二人の用意が一通り整った頃にはイビキをかき、熟睡状態。

その姿を見て、カトレアとマリアは目を合わし大笑いすると、その声で目をこすりながらロイドが起きる。

そしてそのロイドがチラッと時計を見て

「もうこんな時間か、用意は出来たのだろ？そろそろ出ようか？」
そう言うと車の鍵と携帯電話をポケットに詰め込み立ち上がった。
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