白衣の天使

・・・数分であろうか、こっち側に近づいてくる足音が聞こえてきた。

足音はだんだんと大きくなりカトレア達のところで立ち止まったのである。

カトレアは遠のく意識の中、足音の主は誰なのかを確認する為、必死に耳を傾けた。

「・・・遅かったわね。」

「ごめん、ごめん。仕事が長引いて・・・。」

声の主を目で確認できなかったが間違いなくニックである。

そして分かったのは今日の事をニックも知っていたということ・・・。

やはり急遽決まったことではないのか？

更にカトレアの疑問が膨らんでいった。