ハルアトスの姫君―君の始まり―
* * *
橋の終わりの方に、門番らしき男が二人立っているのが見える。
体格はかなりいい。クロハも長身な方だがクロハよりも10センチは高い。190センチは確実に超えていそうな二人だ。
「やっばー…あそこの二人、治安維持隊だった…。
橋の警備もあたしたちの仕事だってこと忘れてたよ…。」
「はぁ?お前…本物のバカ?」
「なっ…だってあたしは女だからっていう理由でここの警備は任されてないんだもん。忘れたって仕方ないじゃない。」
「…ヘンなところで威張るんじゃねぇよ。
まぁ知り合いなら適当に通してくれるだろ?」
「…人によるなぁ…。」
ゆっくりと歩みを進める。
そして門番の二人が2人と1匹をじっと見つめる。
「…ジア?」
…ばれた。にしても早すぎるでしょ。
若干の動揺は隠しきれないものの、ジアは口を開いた。
「チャーリー…とガルド?」
「ジア…お前何で橋を渡って…橋の警備をしに来たっていう感じでもないし…。どうしたんだ?」
なんとしてでも事情を聞く気満々だな…と半ば諦めにも似た気持ちでジアは口を開いた。
橋の終わりの方に、門番らしき男が二人立っているのが見える。
体格はかなりいい。クロハも長身な方だがクロハよりも10センチは高い。190センチは確実に超えていそうな二人だ。
「やっばー…あそこの二人、治安維持隊だった…。
橋の警備もあたしたちの仕事だってこと忘れてたよ…。」
「はぁ?お前…本物のバカ?」
「なっ…だってあたしは女だからっていう理由でここの警備は任されてないんだもん。忘れたって仕方ないじゃない。」
「…ヘンなところで威張るんじゃねぇよ。
まぁ知り合いなら適当に通してくれるだろ?」
「…人によるなぁ…。」
ゆっくりと歩みを進める。
そして門番の二人が2人と1匹をじっと見つめる。
「…ジア?」
…ばれた。にしても早すぎるでしょ。
若干の動揺は隠しきれないものの、ジアは口を開いた。
「チャーリー…とガルド?」
「ジア…お前何で橋を渡って…橋の警備をしに来たっていう感じでもないし…。どうしたんだ?」
なんとしてでも事情を聞く気満々だな…と半ば諦めにも似た気持ちでジアは口を開いた。