ハルアトスの姫君―君の始まり―
「ったくジアは言い出したらきかねぇんだ…。」
「いつもごめんね、巻き込んで。」
「…おれが選んだんだ、巻き込まれることをな。」
「にゃあー。」
「異論はないな。」
強く頷いた。
クロハがそれに応じて小さく頷き、ミアがジアの足元にすっと寄った。
「移動は箒だ。
この人数をハルアトスまで瞬間移動させるのは、できないことはないがしたくはない。」
「…なんでだよ?」
「魔力の消耗が大きい。いざという時に使えなくては魔力の意味がない。」
「シュリの力は極力使わないで。
ハルアトスに着いてから…それも本当にピンチの時だけお願い。」
「分かっている。」
「じゃあ…行きましょう。」
「ジア、そしてミアはこれに乗れ。」
ジアの手に渡されたのは一本の綺麗な箒だった。
「ミア、あたしの肩に爪立ててね?」
「みゃ。」
「クロハは私の後ろに乗れ。」
「…安全運転にしろよ?」
「私を誰だと思っているんだ?
というか逆に問うが、もしかして高所恐怖症か?」
「んなわけねぇだろ!」
「まったく…じゃあ何をとやかく言うんだお前は…。」
「うるせぇ!」
「もう!喧嘩しないで!で、シュリ。これはどう乗ればいいの?」
「好きに乗れ。浮かせるのは私の魔力だ。」
そう言うと、シュリは小さく口角を上げた。
「いつもごめんね、巻き込んで。」
「…おれが選んだんだ、巻き込まれることをな。」
「にゃあー。」
「異論はないな。」
強く頷いた。
クロハがそれに応じて小さく頷き、ミアがジアの足元にすっと寄った。
「移動は箒だ。
この人数をハルアトスまで瞬間移動させるのは、できないことはないがしたくはない。」
「…なんでだよ?」
「魔力の消耗が大きい。いざという時に使えなくては魔力の意味がない。」
「シュリの力は極力使わないで。
ハルアトスに着いてから…それも本当にピンチの時だけお願い。」
「分かっている。」
「じゃあ…行きましょう。」
「ジア、そしてミアはこれに乗れ。」
ジアの手に渡されたのは一本の綺麗な箒だった。
「ミア、あたしの肩に爪立ててね?」
「みゃ。」
「クロハは私の後ろに乗れ。」
「…安全運転にしろよ?」
「私を誰だと思っているんだ?
というか逆に問うが、もしかして高所恐怖症か?」
「んなわけねぇだろ!」
「まったく…じゃあ何をとやかく言うんだお前は…。」
「うるせぇ!」
「もう!喧嘩しないで!で、シュリ。これはどう乗ればいいの?」
「好きに乗れ。浮かせるのは私の魔力だ。」
そう言うと、シュリは小さく口角を上げた。