ハルアトスの姫君―君の始まり―
「殺しそびれた…命…?」
「そうだよ。ミストが邪魔さえしなければ…お前は生きていない。」
「ミスト…?」
「覚えていないのも当然だな。
それにミストはもういない。…私が殺したからな。」
「っ…!」
微笑み、と言えば微笑みなのだろう。
その奥に、生まれて初めて〝狂気〟を感じた。
まさに狂っている。
殺戮を楽しむように、口元をほころばせて言葉を発していく。
後悔なんて微塵も感じさせない。
…もちろん、後悔なんてしていないのだろう。
「もう喋るな。」
シュリが割って入って来た。少しだけ空気が変わる。
「ジアはジアだ。それは変わらない。
そして、お前がジアの生きる道全てに関わる運命を一時的に歪めた。
…それも変わらない。」
「ああ言えばこう言う。
…いつからそんなに喋るようになったのだ、シュリよ。
私達は同族じゃないか。」
「お前など、同族ではない!」
シュリの手から光が放たれる。
それを、ジョアンナは左手を一振りしただけで消し去ってしまう。
「そうだよ。ミストが邪魔さえしなければ…お前は生きていない。」
「ミスト…?」
「覚えていないのも当然だな。
それにミストはもういない。…私が殺したからな。」
「っ…!」
微笑み、と言えば微笑みなのだろう。
その奥に、生まれて初めて〝狂気〟を感じた。
まさに狂っている。
殺戮を楽しむように、口元をほころばせて言葉を発していく。
後悔なんて微塵も感じさせない。
…もちろん、後悔なんてしていないのだろう。
「もう喋るな。」
シュリが割って入って来た。少しだけ空気が変わる。
「ジアはジアだ。それは変わらない。
そして、お前がジアの生きる道全てに関わる運命を一時的に歪めた。
…それも変わらない。」
「ああ言えばこう言う。
…いつからそんなに喋るようになったのだ、シュリよ。
私達は同族じゃないか。」
「お前など、同族ではない!」
シュリの手から光が放たれる。
それを、ジョアンナは左手を一振りしただけで消し去ってしまう。