嘘つきLove
嘘つきは泥棒の始まり




「よし!誰もいない…よねっ。
待っててよね、姫の
王子サマ///!」



あたし、中学2年生の市山姫はただいま
完全寮制の男子校(高校)の山根高等学校に潜り込むべく、
真夜中に校門突破♪



ぶっちゃけ、ここまでくるの大変だったの。


補導されない為に
大人の女の人の格好して、ママのハイヒールまで借りて
家族にバレないように夜抜け出して
ここまで来てさ。




絶対に作戦を成功させなくちゃ
割に合わないよ……。



成功させなくちゃ
またあの退屈な毎日に戻ってめんどくさい日々送んなきゃだよ?

がんばれ姫☆

成功したら逆ハーレムの毎日なんだから☆!


カツッ……


ママのハイヒールが響いた。

やば…
ママのハイヒール、結構ヒール高いしなあ…。



無理して150cmの身長を
高くしようとすんじゃなかったあ……。

ヒールの音が校内中に響いたら
ばれちゃうし…。



校内をなるべく通らない為に中庭を通過中…。


「や…っやだあ……。
雑草やばいし〜!
やだやだあー。虫多い…。」



早くも半泣き。

こんなジャングルみたいな
学校とかあったんだ…。




まあ姫、お嬢様学校だったしね。
幼稚園から。



雑草とか皆無で雑草の代わりに綺麗なお花が
咲き乱れてさ………。



これからの毎日にそんな思い出必要ないけどー♪
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