非リア充の夏休み日記
絢香は俺を淳志(アツシ)ではなく淳兄と呼ぶ。
…あれだ。ゲーム的には萌えだな!
「お母さんが昼飯だってさー」
「あぁ、わかった」
「……」
そこまでは、よかった。仲のいい兄妹って感じで。…だけど、次の言葉で俺は兄妹とは思えなくなってしまった。
「ねぇ、淳兄ってさー…」
「ん?」
「……滅多に女の子と話さない。唯一、女の子と話すって言ったら妹のあたし。で、その現実から逃げ続け、今では現実では話せないけどゲームの中の女の子とは話せるから満足している…。
それってさ、はっきり言って……気持ち悪いよね」
「――っ!?」
そうスバッ!と言われた俺は、絢香が出て行った後「うあああっ!」と大泣きした。
――それから、結局俺は昼飯も晩飯も食わずただひたすら泣き続けた…。