現実的な恋愛事情
「麻里〜物理の教科書貸して!!」
「いいよ」
「サンキュッ!!麻里がいてよかったッ」
「はい、はい。ホント調子いいんだから」
「あはっ、じゃあ後で返しに来るな」
「うん♪」
拓也との何のたわりもない話。
だけど、どんな些細なことでも
あたしを必要としてくれてることが
とても嬉しい。
「あっ!麻里!!」
「なに??」
「教科書返すのと話があるから
今日の昼一緒に食べない??」
「お、オッケー!!じゃあ、屋上ね」
「おう!!じゃあな!!」
話ってなんだろ??
もし、告白だったら嬉しいな♪
¨お前に、相談すると
どんなことでも
ちゃんと返してくれて
気が付いたら好きになってた¨
なんて言われて
流れでキスとかしちゃって///
あたしは、
バカみたいに妄想してた。
余計傷付くだけとは、知らず
昼休みまで授業は、上の空。
拓也との妄想に頭がいっぱいだった。