現実的な恋愛事情
あたしは、何日も学校を休んだ。
理由は、拓也に会いたくなかったから。
そんなあたしを
中学からの大親友
中谷裕美ーナカタニ ユミーは、
とても心配してくれて、
お見舞いにきた。
「風邪、大丈夫??」
「大丈夫だよ、わざわざありがと」
「で、、、なにがあったの??」
ビックリした。
全てバレているのかな??
「なにがって??普通の風邪だよ」
あたしは、嘘を付いた。
だけど、裕美ちゃんには、
なにもかもお見通しだった。
「嘘つき。何年一緒にいると思ってるの??
麻里は、
風邪なんて引かないじゃん。
そんな麻里が、風邪で休むなんて
なにかあったしか考えられないじゃん。」
「裕美ちゃん、、、」
最初は、抵抗したものの
最終的には、
裕美ちゃんに負けて全てを話した。
「そんなことあったんだ、、、」
「うん、、、」
「気付いてあげられなくって、
ごめんね、、、」
「謝らないでよ、裕美ちゃん」
「だって、麻里がそんな大変な思いしてるなんて
全然知らなかった」
裕美ちゃんは、そう言って泣き出した。
あたしも、つられて泣いた。
「裕美ちゃんヒック泣かないでよーヒック」
「泣いてる麻里に言われたくないーうぅ」
あたしたちは、
目が腫れるまで泣いた。