藤井先輩の私。
それから数日。



綾姉の遺書の通り、葬式は家族だけで静かに弔い、学校には留学したと伝えた。





夏子さんにはちゃんと伝えておかないといけないと思って、あたしから伝えた。




『そう……』




夏子さんはそれだけ言うと、空を見上げて、悲しげに笑った。




そして『春から江梨香ちゃん、あなたが会長よ。あたしは全力で支える』というと、そっとあたしの頭をなでると去って行った。











綾姉、あたし頑張る。






がんばるから。



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