さんぽ道


「待ってってば!!」

急に足を止めた明斗に
いきおいあまって突撃――


「いった…」

「優月」


いつもよりもっと低い声

なんか雰囲気重くないか?


「なんできてほしいの?」


「そりゃぁ明斗いたほうが楽しいからじゃん」



即答した自分にびっくりしながらも
ちょっと自信はあった。


明斗を学校に来させる自信が。



「偶然公園であったからには
学校行ってもらうからね!」



「どんな理由だよ!」


それから2週間


毎日がもっと楽しくなったのは
明斗が学校に来てくれるようになったから、だね








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