浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報
「虎太くん、大分たまってたみたい。綾香達レスだったんでしょ? そんなの付き合ってる意味なくない?」
やめて
「求められなくなった女なんて、男には不要。だから虎太くんはあたしを誘ってくれたの。虎太くんはあたしを必要としているの」
「もういい! 言わないで!!」
あたしの声は公園中に響いた。真奈美は立ち上がると、冷めた目であたしを見てきた。
「何が揺れてるよ。やっぱり虎太くんのこと好きなんじゃない。だから怒ってるんでしょ?」
「……好きだから……許せないこともある。遊んでたあんたにあたしの気持ちなんて分かんないわよ」