浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報
大和くんはあたしの理想そのもの。優しくて、大人で、よく気づいてくれて。何より浮気を一番に嫌っている。あたしと同じだ。
一人の男として……
「……好き、だと思う」
「思う? まだ完全じゃなくて?」
追い討ちをかけるような誘導尋問。大和くんはやっぱりずるい。
質問をしている間にもあたしの髪を拭く手は止まらない。その何気ない仕草が心地よくて、ドキドキして、またクラリとめまいが起きた。
床に崩れ落ちるあたしの体をギュッと強く支えると、耳元で囁かれた。
「俺は好きだよ」