浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報
「だよね。ごめん。俺、浮かれすぎたみたいだ。そういうのは全て終わらせてからにしようか。とりあえず着替えよう」
大和くんはやっとあたしの体を解放すると、部屋から出ていった。その瞬間、あたしは、はあーと大きくため息をついた。
足がすくむ。ため息さえ震えてうまくできない。とにかくこのめまいをどうにかしなくちゃ。
薬が切れるか分からなかったけれど、とにかく冷蔵庫を開けてミネラルウォーターをがぶ飲みした。
そして冷蔵庫の中を見て、眉を寄せた。日帰りのはずなのに違和感を感じていた。なんでこんなに大量に食料があるのか……
もしかして、あたしもここに監禁する気なんじゃ……