浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報
あたしは集中して部屋中を見渡した。ここはあたしの部屋にするつもりだったのか、あたしの荷物しかない。
「あれ?」
テーブルに置いたはずのあたしの携帯がない。誰が持って行ったかなんて一人しかいないのだけれど。
あたしに携帯を持たせない真意は?一泊だけって言ってるけど、あの大量の食料とあたしの着替えを万全に準備されていることを考えると……あたし自身もここから出さない可能性が高い。
急がないと……。地下から戻ってくる前に睡眠薬を手に入れなくちゃ!
あたしは部屋を出ると、隣の部屋の扉をソッと開けた。ベッドの横には大きなスポーツバックが床に置いてあった。