浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報



電気もつけずにベッドに横たわる大和くん。あたしは部屋の真ん中に立ったまま。



「どうしたの? おいで」



手を差し出され、躊躇しながらも足を進めた。そして、そのままベッドに横になった。



雨と風の音だけが響く部屋。隣で横になっている大和くんが眠りにつくのもあと少し。その時を静かに待とうと目を閉じた時……



「――睡眠薬はコーヒーに入れたの?」


――!!



な……なんで



あたしはとっさに起き上がると腕を引かれ、またベッドに沈められた。そして両腕で強く体を抱き締められた。





< 281 / 347 >

この作品をシェア

pagetop