浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報
「この日のために、何錠飲めば即効性があるか自分で試していたから。急な倦怠感とこの眠気は明らかに睡眠薬だね」
ばれた……あたしも拘束されちゃうの?逃げようと必死で腕をほどこうとしても力強い腕から逃げることはできなかった。
「雷が苦手なのも嘘だって気づいてたよ。何度か雷が鳴っていたのに怖がる反応を見せなかったし」
あ、あたしのバカ。睡眠薬を飲ませることしか考えてなかったから雷のことなんて頭になかった。
ツーっと左手があたしの頬にあがってきて上を向かされる。目と目が合い、驚愕した。