浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報



――翌日。


虎太はあたしを屋上に呼び出して作文用紙を手渡してきた。



「何で教室じゃダメなの?」


「なんか……綾香の反応を考えると」



そりゃ不快になるのは確実だけど、場所を変えるほど?あたしは虎太から渡された作文用紙に目を通した。



―――――――――――

俺にとって綾香は白米で
す。そして、真奈美ちゃ
んはステーキでした。

―――――――――――



は?



―――――――――――

たまに食べたくなるのが
ステーキ。だけど毎日は
胸焼けして食えない。白
米は毎日でも食える。一
生食える必要なもの。つ
まり、俺にとって白米の
綾香は一生必要な存在な
のです。

―――――――――――



「ふ、ざけんなあああああ!!」



訳の分からない作文をビリビリに破いて虎太に投げつけた。




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