浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報
――翌日。
虎太はあたしを屋上に呼び出して作文用紙を手渡してきた。
「何で教室じゃダメなの?」
「なんか……綾香の反応を考えると」
そりゃ不快になるのは確実だけど、場所を変えるほど?あたしは虎太から渡された作文用紙に目を通した。
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俺にとって綾香は白米で
す。そして、真奈美ちゃ
んはステーキでした。
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は?
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たまに食べたくなるのが
ステーキ。だけど毎日は
胸焼けして食えない。白
米は毎日でも食える。一
生食える必要なもの。つ
まり、俺にとって白米の
綾香は一生必要な存在な
のです。
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「ふ、ざけんなあああああ!!」
訳の分からない作文をビリビリに破いて虎太に投げつけた。