浮気彼氏はあたしの下僕〜フキゲン恋愛注意報

「ぷっ」



――へ？


吹き出したと思ったらクスクスと笑い出す大和くん。


あの、この状態分かってます？



「虎太くんは優しいね。綾香ちゃんとはまだ友達だから。きちんと家まで送り届けるから安心しなよ」



それでも大和くんを睨み付ける虎太。余計なことを言い兼ねないかドキドキしていると、真奈美が口を開いた。



「お兄ちゃんと綾香さんは知り合いなの？」


「そうだよ」


「虎太くんとも？」


「まーね」


「すごい偶然！　ビックリしたらお腹すいた。虎太くん、あたし達もランチに行こう」




……真奈美、マイペースだな。でもあまり深く考えてないみたいで安心した。