致死量カカオ

「頑張るんじゃなかったのかお前。死相出てるぞ」

「……でてますよねー……」


自覚あります。

だってちょっと目の前がちかちかしてきたもの。このままきっと天国の入り口とか見えるんだと思うんだ。


「どうする?このまま帰るのか?体調も悪そうだし俺の家かお前の家でもいく?」


「む!無理無理無理無理!!

そんなまだ出会ってわずかで付き合った期間はリセットになって今日だって言うのに!

そんな急に家とか!急にあれこれとか!そんなの早くないですか早いですよね死にますよねしたいですけど!」


「……お前、本当に黙れ。誰がそんなことするって言ってるんだよ。っていうか何想像してるんだよ。

テスト近いだろうが。勉強しろお前」


あ、え?ああ、そういうこと?

いやいやでもどっちにしても勉強してたってどうにかなるかもしれないじゃないですか!

っていうか私がどうにかなるかもしれない。
いろんな意味で。


「今日は無理!死ぬ覚悟で抱きついちゃうかもしれないし死にたくないし何より今すぐ死にそう!」

「……俺お前にはまず最初に国語勉強して欲しいよな……俺お前とまともに会話をしてみたい」


どういう意味でしょうかね。
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