致死量カカオ
「とりあえ裕子に明日聞くか?勉強教えてもらえるか……」
……いや、まあいいんだけど。
だけどやっぱり……すぐさま嫉妬心なんかなくならないもので……思わず口を閉じてしまった。
「何?まだ嫉妬?あいつ彼氏いるから大丈夫だよ」
「……そういう問題じゃない」
にやりと笑う高城に、また一歩死に近づいていく。
悔しい。こんなに意地悪なところがあるなんて。意地悪でサディスティックだ。じゃないと殺すとか平然として言えないよね。
だけどそこもいいです!
新しい高城の一面に心拍停止ですよ!
彼氏がいるとかいないとか、それだけの問題じゃないのは確か。過去触れているのかと思うだけで嫉妬してしまう。
いや、でも彼氏いることにちょっとほっとしたけどね!でもそれで元彼女の立場がなくなるわけじゃないじゃないじゃない……。
したくないけどしちゃうんだから。
もやっとした黒いものがわき出てきてしまうんだから。
「何?また逃げるの?
次逃げたら多分俺お前殺すよ?」
……にやりと笑った高城は、本気でやりかねない。そう思う、のに。
それが嬉しいと思ってしまってまた私の死期が早まった気がする。
きゅううーってなるんだもん!死にたくないのに!でもしちゃんだもん!だって嬉しいんだもん!