致死量カカオ



「――ぎゃあああああ!おばあちゃああああああん」


という、自分の声で一気にぱかっと瞳が開いた。


……なんだこれ。っていうか何の夢見ていたのかも分からないのですが……。


「夢か……おばあちゃん。っていうかここは……」


ん?と首を傾げると昨日のようにカーテンに仕切られた空間に気がついた。


「保健室」


そう、保健室。
昨日と同じだね!


「……て!え?」


突然聞こえた声に思わず大声で振り返ると、カーテンのすき間から顔を覗かせる、高城と――


目が合った。


「急に叫び出すから何かと思った。お前のばーちゃんどうなったんだよ」


いえ、それは私にもわからないんですけど。


っていうか何でいるの!?


口をぱくぱくさせる私に気付いた高城が私のベッドの横にあったパイプ椅子に腰掛ける。


近い!近い!そしていい匂い!なんの香水ですか!それともこれが体臭ですか!羨ましい!
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