2222―SF(すっとぼけフィクション)―
◇◇◇◇◇
あの時は大変だった。
もちろん、
町まで走り続けることができたわけもなく、
結局力尽きたオレ。
途中でユキが、
大きな道のあるほうに行こうって提案しなかったら、
間違いなく死んでたと思う。
最終的には、
動けなくなって倒れたオレの代わりに、
ユキがヒッチハイクしてくれたから助かった。
病気もユキからうつってて、
かなりまずいところまでいったけど回復した。
ヒッチハイクした人には、
すごい迷惑をかけたけど。
なんせ、
最初病気だっていわなかったし。
でも、
町に着いたあとに本当のことをいったら、
すぐに病院にいってくれて、助かった。
あたりまえか…
なにはともあれ、
それからいろんなところを渡り歩いたのち、
オレたちはいちおう、
安全と思える場所にたどり着いた。
オレの生まれた国、日本。
まあ、
ここもホントはそうとうまずいみたいだけど。
それでも今は仕事もあるし、
食べるのにもとりあえず困らない暮らしができてる。
オレたちにとってそれが許されることなのかどうかは、
わからないけど……
死という裁きを受け入れる瞬間を先のばしにした、平和な日々はつづいている。
NEXT
Scene 1
LOVE AFFAIR!
あの時は大変だった。
もちろん、
町まで走り続けることができたわけもなく、
結局力尽きたオレ。
途中でユキが、
大きな道のあるほうに行こうって提案しなかったら、
間違いなく死んでたと思う。
最終的には、
動けなくなって倒れたオレの代わりに、
ユキがヒッチハイクしてくれたから助かった。
病気もユキからうつってて、
かなりまずいところまでいったけど回復した。
ヒッチハイクした人には、
すごい迷惑をかけたけど。
なんせ、
最初病気だっていわなかったし。
でも、
町に着いたあとに本当のことをいったら、
すぐに病院にいってくれて、助かった。
あたりまえか…
なにはともあれ、
それからいろんなところを渡り歩いたのち、
オレたちはいちおう、
安全と思える場所にたどり着いた。
オレの生まれた国、日本。
まあ、
ここもホントはそうとうまずいみたいだけど。
それでも今は仕事もあるし、
食べるのにもとりあえず困らない暮らしができてる。
オレたちにとってそれが許されることなのかどうかは、
わからないけど……
死という裁きを受け入れる瞬間を先のばしにした、平和な日々はつづいている。
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