授けられた力・消えた記憶

 「カリン、どないしたんや?」

抱えられていたカリンを心配して、イワンは言う。

 「何だか、ふらついて…」

 「大丈夫なんか?」

 「大丈夫、大丈夫。」

そう言いながら、カリンは歩いた。
が…

ふらついたカリン。
イワンはそれを支えた。

 「大丈夫やないやないか…」

 「…ごめん…」

そんな2人を見ながら、ルイはマイに言った。

 「マイ。」

 「?」

 「これ、ありがとな。」

手に持った弾を見て言う。
マイが作った弾だ。

 「役に立ったなら、良かった。」

マイは嬉しそうに言った。


そうして、4人は霊の道を塞ぐ事ができたのだった。

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