授けられた力・消えた記憶

その夜…

長である男が言う。

 「あなた方のお陰で、町も元のようににぎやかになりました。」

 「いえ。」

始めて来た時とは正反対に、町はにぎわっている。

物を売る者、それを眺める者、酔っ払っている者、楽しそうに話す者…

この町に、笑顔が戻ってきた。

 「今日は、楽しんで行って下さい。」

 「ありがとうございます。」

ルイ、カリン、イワンは数時間そこに滞在し、次の町へ行く事にした。

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