授けられた力・消えた記憶
◆我が思うままに…◆
ルイ達3人は、花や木の緑でいっぱいの町に着いていた。
どこかのおとぎ話に出てきそうな町である。
「何や、きれいな町やな。」
「本当、きれい…」
辺りを見回し、言う2人。
そこへ…
『向こうだよ。』
『それは本当なんですね?』
『あぁ本当さ。』
遠くで、聞き覚えのある声がした。
そちらへ顔を向ける3人。
そこにいたのは…
「…?マイ?」
「?…!あなた達…」
そうそれはマイ。
マイも気づいたようで、こちらへ振り返った。
「偶然やな。」
「また会うとは思わなかったわ…ここで何を?」
「情報を聞こうと…」
「情報ね…それならこの人に聞くといいわ。」
ルイ達に関わりたくないのか、マイはその人物を教え、立ち去ろうとする。
が…
「?…」
その人物を見て、ルイは鬼の形相で睨む。そして銃に手を…
すると、
「俺、ちょっと用事が…」
その人物は何かを思い出したように走っていった。
「…て事だ。」
「ハァ…あなた頭良いわね…」
諦めたのか、溜め息混じりにそう言う。
「…」
ルイは、その言葉をスルーです。
「…なら、着いてきて…」
仕方なくマイはルイにそう言った。